
この記事はこんな人におすすめです
✔短期間でTOEICの点数をアップしたい人
✔英語はできるのにTOEICになると点数がとれない人
✔具体的なTOEICの勉強法がしりたい人
こんにちはぎばです!
2021年6月20日に第271回TOEIC試験を受けました。TOEIC受験の感想の記事は別に書いてあります。
結果はListening 480, Reading 485の合計965点でした!

21年5月のTOEFLので目標点を越えることができたので今度はTOEICも挑戦してみました。(TOEFLの結果記事はこちら)。
旧形式は受けたことありましたが、新形式になってからは初めて受けて準備期間は約一か月半(5月初め~6月中旬)となっています!
この記事では私が一か月半でどのように戦略を立てて、どのような学習をしたかをご紹介します!
後半の具体的な勉強法では実際に使用したノート(ルーズリーフ)も公開してどのようにTOEICという試験を対策したかを説明しています。
(TOEFLは主に留学するさいに英語力を証明する試験です。詳細が知りたい人はTOEFLとTOEICの違いを解説している記事を見てみてください。)
英語学習経歴

今までの英語の学習経歴を簡単にお伝えします。
英語の勉強は学生のときにIELTS 6.5→旧形式TOEICで945点→TOEFL iBT 97, IELTS 7.5と取得してきました。(IELTSもTOEFLと同様に主に留学するときに使用する英語試験です。)
就職してから仕事でも英語を使っていますが、仕事を覚えるのに必死だったのと専門分野の勉強のため社会人になってから英語の勉強はほとんどしていませんでした。
ただ仕事でもっと英語が自在に使えるようになりたいと思い、今は英語の勉強をやり直しています。
英語のやり直しの一環として21年5月にTOEFLを受けなおし100点を取得しています(自己ベストは更新できてよかったです…)。
TOEICは5年半ほど前に旧形式で945点(L:475, R:470)を取得していますが、新形式は受験したことがありません。
今回TOEICの勉強を再開するときに最初に何も対策せず公式問題集を解いてみたのですが、時間を10分ほどオーバーし、全部解いてもリスニングとリーディングで合計30問くらい間違っていました。。。
公式問題集の換算表を参照にすると制限時間内だとおよそ660~830点程度と予想され、そこで戦慄しました。新形式は旧形式より確実に難化していると思います。
この時点の私の実力は英語はそこそこできるのにTOEICの問題は解けない人でした。
ただ今回一か月半対策したところ965点を取るまで英語力とTOEICへの対応力を高めることができました!
TOEICの点数が伸び悩んでいる人は必ずもっと伸ばせることができるようになるので参考にしてみてください。
TOEICと大学受験・TOEFL/IELTSとの比較
TOEICという試験がどのような試験なのか詳しい人も改めて少し見てみましょう。
TOEICの対策を立てるにはTOEICがどのような試験なのかを分析する必要があります。
大学受験の英語とTOEICを比較するとしたの下の図のようになると考えています。
受験英語ってどこまでが受験英語?ってなるのであくまで個人的感覚ですが、問われる英語の形式が多い受験英語の方が対策時間は必要だと思います。

TOEICの対策本は基本的には青色のはみ出した部分(TOEIC単語、文法問題、問題形式)に特化したものがほとんどなので、600点以下の人は英語の基礎固めも検討してみるといいと思います!
TOEFLとIELTSの試験間にも違いもありますが、ここでは同じ種類の試験として考えます(違いが気になる人はTOEFLとIELTSの違いを解説した記事をご参照ください)。
そうすると、TOEFL/IELTSとTOEICの比較は下の図のようになると考えています。

TOEFL/IELTSも海外の大学に行くための試験なので大学受験と性質は似ていますね。
TOEICの特徴は同じようにはみだしたところとなっています。私は一か月半でTOEIC特有のTOEIC単語、文法問題、問題形式に的を絞って対策しました。
TOEFLとTOEICで共通している(基礎)リスニング、(基礎)リーディング、基本単語、基本文法は、すでにある程度実力があると思い今回は特に取り組んでいないです。
TOEICに向けての戦略
ここでは具体的に私がどのような戦略を立てて、TOEICに取り組んだかをお話します。
私の戦略はそれぞれのTOEIC特有の項目(TOEIC単語、文法問題、問題形式)に対して、以下の単語帳・問題集・学習アプリを使用することでした。
スタディサプリ

それぞれの使い方を解説していきます!
TOEIC単語

TOEICではビジネス単語と生活に関わる単語が多く出題され、その他にもTOEICでよく出る単語も存在します。
それらの単語をピンポイントで対策するために単語帳は『TOEIC英単語スピードマスター』(以下:スピードマスター)と『出る単特急 金のフレーズ』(以下:金のフレーズ)を使用しました。
スピードマスターはビジネス語彙・生活語彙・基本単語・精選イディオムと分かれていますがその中でもビジネス語彙・生活語彙にしぼって単語を覚えました。
金のフレーズでは860点と990点のフレーズの300語に焦点を絞って覚えました。
金のフレーズは1000語の掲載(Supplement除く)ですが、本当にTOEICのエッセンスの単語の抽出したって感じでしたね。
スピードマスターは3000語ある分、広く単語をカバーしていますが金のフレーズに載っている単語の方が実際によく出題される印象です。
TOEIC単語の対策は自分のレベルに合わせて銀のフレーズ、金のフレーズ、黒のフレーズから選ぶので十分と感じました(全部そろえても3000円以下)。
その他にもスタディサプリTOEIC対策
私の場合、WordHolicで259単語がTOEIC用に新しく登録されました。WordHolicの詳しい使い方はWordHolicの使い方の記事を見てみてください!
文法問題
文法問題は『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』(以下:でる1000)を使用して勉強していました。
私の場合はすべての問題を一度解いて、その後間違えた問題と自信のなかった問題のみをもう一度解きました。
でる1000はその名前の通り、問題が1000問(実際は1049問)あるTOEICの文法問題であるPart 5に特化した問題集です。
分野別に問題がまとまっており、解説も丁寧でずっと長く愛され使用されている問題集であることに納得です。
ただ導入の説明は簡潔なので基礎英文法が不安な人は『総合英語 Evergreen』を並行して進めるか、本で文法を勉強する人が苦手という人はスタディサプリにはTOEICの文法に焦点を当てたパージェクト講義-英文法編-が収録されているので動画講義で英文法を補強しましょう。
でる1000の詳しい学習方法は別の記事にまとめてあるので参照してみてください!
問題形式と全体の対策

ここが最もTOEIC対策の要となる部分ですが私はスタディサプリと公式問題集でTOEICの全体の対策と問題形式に慣れていきました。
スタディサプリ
試験である限り、どんな試験にも傾向があって、その傾向に沿った対策があります。TOEICも例外なく英語力とは別に問題の形式・傾向に慣れるTOEIC力が必要です。
しかもTOEICは他の英語の試験よりくせのある形式なので逆にTOEICの形式・傾向を対策しておくことでハイスコアをたたき出すことができるような試験です。
私はスタディサプリTOEIC対策
スタディサプリはいくつかメリットがありますが、その中でも最も有益なのがTOEICのプロの関先生から動画でTOEICの対策を学べることです。
元々有名な予備校講師だったので解説が分かりやすいのは当然ですが、動画だと本では解説できない細かいところ、解説の熱量そして微妙なニュアンスも伝わりやすいのもいいところでした。
スタディサプリは無料期間の7日間を合わせて、一ヶ月強使用しました。休日にまとめてやることが多かったですが、1日1時間弱くらいの勉強時間でした。

では具体的にどのような問題がTOEIC特有でどのような対策が必要か見てみましょう。
♦リスニングのPart 2の場合
TOEICのリスニングのPart 2ではある会話文に続いて返答するさいに適切な返事を選択する問題が出題されます。
下の会話文に続く適切な返答はどれでしょうという感じで三択で出題されます。
Q. Will the brochure be ready today, or do you need more time to finish them?
(パンフレットの準備は今日できますか、それとももう少し時間が必要ですか。)
そうすると受験者はあらかじめある程度の返答を予想します。みなさんはどんな返答がくると思いますか?
一番シンプルなのはYesかNoで準備できているかできていないか、で返答することですよね。ただし、この問題への適切な返答は下のような返答でも正解になります。
Q. I’ll start work on them now.
(今からとりかかります。)
よくよく考えればまだ準備ができていないから、今からとりかかるという意味で意味は通っていますね。
本番でもこのような返答がそらされているそらし問題は必ず出題されるので「あっ、直接は答えていないけど、この返答でも正解だな」というTOEICの正解の感覚に慣れておかないと本番でパニックになってしまいます。
♦リーディングのPart 7の場合
またリーディングのPart 7では多くの情報から問題に必要な情報だけをピックアップする情報処理能力が求められます。
リーディングでは時間が足りなくなって、最後マークシートを勘で塗りつぶす受験者がたくさんいるほどTOEICは時間にシビアな試験です。
英語の速読力があると一番いいのですが、速読力は一朝一夕で身につくものではありません。
そこでTOEICで質問になりやすいポイントを把握しておくことで読むスピードではなく問題を速く解くスピードを鍛えます。
具体的にはいくつかの英単語にアンテナを立てておいて、その英単語がきたらこの周辺は質問になる可能性が高いと思って集中して読みます。
そのようなキーワードとなるような単語は下のようなものです。
annual
yearly
before
after
from now on
renewal
newly
recently
first
latest
unless
in case of
if
固有名詞の後の関係代名詞, which
注意書きの*(アスタリスク)
などなど
上の単語は一部ですが、こういうキーワードが頭に入っていると問題を即答できたり、リーディング問題で強弱をつけながら読み進めることができるようになります。
逆にannualがTOEICの超大事なキーワードということを知らないと、見落としてしまってこの単語を探すためだけにすべてのパッセージを読み直さなきゃならなくなり時間をかなりロスしてしまいます。
時間をロスしたあげく、annualに気づかなくて誤った選択肢を選んでしまったら最悪ですね。。。
このような単語はスタディサプリでどうして設問になりやすいのかの解説とともに紹介されていたものです。
スタディサプリ
公式サイトから7日間無料で使用することができるのでとりあえず試してみて、もし合わなそうだったら解約しましょう。
個人的には今回の高得点の立役者ででおすすめのアプリです(スタディサプリは受験用や英会話用など多くの種類があるので気を付けてください)。
スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース公式サイト:https://eigosapuri.jp/toeic/
公式問題集
最後に公式問題集で仕上げます。公式問題集はもともと自宅にあった公式問題集2(TOEICを受けなおそうと思って買ったけど結局受けなかったときの遺産)と最新の公式問題集7に取り組みました。
公式問題集では一冊あたり2セットの本番形式の試験が収録されていますが、公式問題集2の1セット目はTOEICの勉強をする前に解いて、2セット目もその翌週に解いて、そこで今まで説明してきたようなTOEIC学習の戦略を立てました。
公式問題集7は本番形式に慣れる意味合いで試験の2週間前と1週間前にそれぞれ取り組みました。
公式問題集は実際の試験時間通り、120分通してやるのは当然のこと、音声もできればスピーカーを使って、可能であれば時間帯もそろえたりしてできるだけ本番に近いシミュレーションができるようにしましょう。
公式問題集では解いた問題を復習するのはもちろんのこと、次回が本番だとしたらどのように解くかの計画(戦術)を公式問題集を解くたびにたてましょう。
私の場合、最後に分量の多いトリプルパッセージがくると時間がなく慌ててしまうのと、疲れきっていて集中力が保てないという課題があったのでPart 7は逆から読むことでトリプルパッセージ→ダブルパッセージ→シングルパッセージと徐々に難易度が低くなるように読み進めることにしました。
(これはスタディサプリでも紹介されていましたが。)
公式問題集で実際にその方法で試してたところ心に余裕をもって読むことができ、時間もあまり、正答率が上がったのでその戦術を採用することにしました。
本番ではこの作戦がはまってか、慌てることなく全問題解けたので10分弱余らすことができました。
このようにスコアを伸ばすには自分だけのTOEIC対策を練ることが大切になってきます。具体的にどのように対策を練っていくのかを説明します。
具体的な勉強法 -自分だけのTOEIC対策ノートを作る-

使用した教材はいままで説明した通りでしたが、具体的にどのように勉強してきたかを説明します。
私は基本的にはルーズリーフに勉強記録を残していました。コクヨのバインダーノートを使って下の写真のように整理していました。
似た性質のPart毎にまとめて、Testsというところでは公式問題集の解説や、解いて気づいたことや次回の戦術などをまとめていました。
クリアケースもついているのでマークシートの解答用紙を保管しておくこともできます。

スタディサプリでは動画での説明がメインとなりますが、ためになると思ったところはルーズリーフにごりごりメモしていってました。
下の例は文挿入問題とクロス問題と呼ばれる問題の対策です。
私の中で黄色のアンダーバーが引かれている箇所はかなり重要なこと、赤色で書かれているところは重要なことと整理しています。

公式問題集や本番の試験を解く前には黄色のアンダーバーが引かれているところは必ず読み返し、時間に余裕がある限り赤色で書かれているところも読み返していました。
すべての解説を書き起こすのではなく、「おおっ、なるほど💡」と思ったものだけ動画を止めてメモするようにしていました。
休日の朝ベッドの中で聞いてるときも多かったですが、メモするときだけむくりと起き上がります笑。
公式問題集でも間違えた問題や適当に答えた問題を中心になぜ間違えたかを分析しましょう。

私の場合は書く時間も読む時間ももったいないので自分が読んで思い出すくらいの分量で戦術メモを残していました。
問題の解説の他にもう一歩踏み込んで、今度間違えないようにするにはどうすればよいかも考えて書いておきましょう!
例えば私の場合は以下のような、問題に対する対策法が書いてあります。
・答えが分からなかったら一度日本語に変換すると良い場合もある
・文を読みながらしっかりと情景を思い描くことが大切
・(本文の)Certificate(証明書)に載っている三つの項目が(選択肢では)言い換えられている
これは私が間違えた問題に対して、私が今度こうすれば正解できると思った対策法なので、私だけの対策ノートになります!
TOEICのような試験では英語の知識だけでなく、このように問題に対する自分なりの対策法を練っていくことが大切になってきます。
個別の問題への対策だけでなく試験全体に対する戦術も書きましょう。
例えば私の場合は以下のような、全体に対する対策法(戦術)が書いてありました。
・時間配分はPart 5で8分、Part 6で8分
・Part 5の文はかなりざっくり読む
・Part 7は基本的に(本文に)出てくる順に問題が出題されるので問題文を読んでから本文を読む
・リスニングはシャドーイングしながら聞く
・全体を通してマークミスに気を付ける!
このように自分が感じた対策法をまとめていきましょう。特に時間配分は人それぞれバラバラですし、英語のレベルによって問題の解き方、試験の進め方が変わることもあるでしょう。
なので英語レベルに関わらず自分が考えたTOEICの対策も、TOEICの勉強中に練っていくことがTOEICでハイスコアを取るには大切になってきます。
繰り返しになりますが、これらの対策ノートは頻繁に見返すようにしましょう。おすすめはPart毎に対策ノートは作っておいて、そのPartの勉強をする前や、公式問題集にとりかかる前に確認することです。
本番で緊張してしまう人は、この対策ノートを見返すことがルーティーンになって、本番のテストでも慌てることなくいつも通り解けるようになるでしょう。
自分だけの戦術メモが書かれている対策ノートを作ることはTOEIC攻略の近道であると確信しています。
まとめ
TOEICの対策の記事はいかがでしたか?
この記事では基礎英語力がある人がどのようにTOEIC対策するべきかを紹介しました。
純粋な英語力というよりかはTOEICの対策力を高めることを中心に紹介してきましたが、当然TOEICの対策をする過程で英語力もついてきます。
英語もTOEICも必ずやればやるだけ必ず点数が伸びます。そのときの試験の相性によって一時的に点数が落ちることはあるかもしれませんが、実力は時間をかけただけ伸びています。
ぜひTOEICの勉強過程を通じて英語の力を身に着けるとともに、転職・就職で有利になるTOEICのハイスコアを取得しましょう!
みなさんが次回のTOEICで目標のスコアを取ることを祈っています✨
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